2013年06月11日

世界が変わる

【言葉ってすっごいね】


『NTTふれあいトーク大賞 優秀作品集』の中から・・・


僕の親戚はおそば屋さんをしている。

僕は日曜日や祝日に手伝いに行くことがあるが、そんな中、一本の電話があった。

それは出前の電話で「おそばを一つだけ持って来てほしい」という内容であった。


その人の家が近いということで、僕が出前を持っていくことになった。

一番忙しい時間だったので、電話があってから一時間ぐらいたってしまっていたので、持っていった時におこられると思った。

その人の家までいそいで走っていった。


家につきチャイムを鳴らし元気よく「おまちどうさまです」と大声で言うと、60歳くらいの女の人が出てきた。

その女の人はおこるどころか、出てくるなり頭を深々と下げ、

「こんな忙しい時に、一個だけ持ってきてもらってごめんなさいね。

大変だったでしょ。」

と言った。


驚いた。

言葉を失って立ちつくしていると「おいくらですか?」とたずねた。

僕はあわててお金をもらい、出前の品をわたした。

そして、さっきの言葉のお返しのように「ありがとうございました」と頭を下げた。


今まで僕は何回も出前に行っている。

その人たちも「ありがとう」や「がんばれよ」などと声をかけてくれるが、あれほどていねいに言ってくれる人ははじめてだった。

もし、逆の立場でもあれほどていねいには言わないと思う。

それは心の中で「出前を持って来てくれることがあたりまえ」とか「ありがとう」と言うことが恥ずかしいと思っているからである。


お店にもどり「あのお客様の出前は僕がいつも行くからね」と働いているみんなに言った。

みんなは不思議そうに「なんで?」と聞いた。

そして、今あったことを話すと「いい経験をしたね」と言ってくれた。


その後、僕にこう話した。

「やっぱり人は言葉が大切だよね。

言葉で言わなきゃ伝わらないよね」
と。

その通りだと思った。


夜の仕事も終わり、家に帰った。

そして、今度は家族のみんなに今日のことを話した。

すると親が

「言葉は一言で人を喜ばせ、一言で悲しくさせる。

言葉ってすごいね」

と言った。


“山口誠”(東京都品川区 15歳)

『NTTふれあいトーク大賞 優秀作品集』NTT東日本



たった一言で、悲しくもなるし、うれしくもなる。

それが、言葉の力だ。


心の中で、どんなに思っていても、言葉に出さなければ、相手には伝わらない。

「ざるそば」を食べたいと心で深く念じていても、「たぬきそば」と言えば「たぬきそば」が出てくる。


「ありがとう」

「ごめんなさい」

「感謝します」

「うれしい」

「たのしい」

「しあわせ」


言葉一つで、世界が変わる。


気分が良くなる言葉を意識して使ってみようicon14




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Posted by Raccoondog  at 18:06 │Comments(0)ti-mu

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